積水ハウス不動産関西南御堂ビル

「つなぐ」「わける」をコンセプトに。山門一体となったホテル・商業複合施設

大阪のメインストリートである御堂筋に、名前の由来となった南御堂(真宗大谷派難波別院)における山門と一体となった日本初のホテル・商業複合施設計画である。 コンセプトは、「つなぐ」「わける」。 建物の中央部に大きな開口を設け、参道を本堂に向けて通すことにより、御堂筋から南御堂の本堂が大きく視認できるようになり、光や風が通り抜け、万人に開かれた南御堂山門の役割を持つと同時に、御堂筋に面した部分における大きなオープンスペースとなっている。 この参道空間が、御堂筋と南御堂を「つなぐ」と「わける」両方の役割を合わせ持つ空間となり、今後、様々な交流の場としての活用に期待を寄せている。 一方、建築のファサード構成にも「つなぐ」「わける」を意識し、基壇部と上層部に分節を行っている。 基壇部は、山門の建築様式を意識しつつ現代建築としてのシンプルな門構えとし、上層部は縦ラインを強調した上昇感のあるデザインを施した。 上層部ガラス面は、軽く位置を北側にずらすことにより御堂筋に沿った動きを表現。上下をつなぐ部分は、日本古来の建築様式である二重庇を意識し、大きな庇を設け、和の雰囲気を感じられるデザインとしている。 この建築が御堂筋のにぎわい創出に寄与し、歴史ある南御堂の発展にもつながることを期待している。

積水ハウス不動産関西南御堂ビル

  • 地域:大阪市中央区
  • 延床面積:22,213.47m2
  • 竣工:2019年8月
  • 建物用途:ホテル
    事務所
    店舗大阪エクセルホテル東急
  • 構造:S造 一部SRC造
  • ホテル客室数:364室
  • 規模:地上17階
    地下1階