リズムカルでカラフルなバルコニー、住まい手の個性を表現

JR 千駄ヶ谷駅から徒歩5 分の立地に計画された、地上10 階建て149 戸の賃貸住宅。 共同住宅でありがちな連続バルコニーを取りやめ、白塗装とガラスの大開口からなる建築本体のボリュームに、コンパクトでリズムカルなバルコニーを飛び出させて浮遊させる構成とした。手摺にはカラフルなカラーガラスを採用。建築だけでなく住人の個性を表現、また、木調ルーバーは豊かな新宿御苑の緑に呼応させるようにデザインした。 1 階には、住民のための共用スペースとしてジムを設け、エクササイズマシンを配置。住民が気軽にトレーニングできるようにした。また、テナントには、建物内にデリバリー可能なカフェが入ることで、入居者のセカンドリビングを担う場としての付加価値を創出している。 住戸階は、エレベータ2 基を配置し、屋内廊下型としている。住戸は25 ～ 30 ㎡程度を基本とし、コンパクトタイプのワンルームから、上階には60 ㎡程度の住宅も配置している。 屋上部分には、オリンピックメインスタジアム、新宿御苑や新宿高層ビル群をはじめとする「東京」が一望できる屋上スカイデッキも魅力のひとつ。 実用的で色褪せない洗練さと行き届いた安心さ、都会的ライフスタイルにこたえられる建築として、成長していくことを期待している。