銀座二丁目安田ビル

波打ち弧を描いたファサードが、街並みに深みを創出

敷地は銀座中央通りから一筋入った、柳通りと三原通りが交差する角地に位置する。敷地周辺は、世界のトップブランドと伝統を有する名店が並び立つなか、世界中から訪れる観光客とビジネスパーソンが行き交う賑わいのあるエリアである。この場所に建つテナントビルとして、ジュエリーブランドの理念を表現しながら、銀座のもつ伝統と革新のエリアイメージに合った、永く愛される商業ビルのあり方を模索した。 「ジュエリーは、人と人を結ぶ存在」との考えのもと「人」と「人の縁」、「人」と「人の絆」をかたちに表現すべく、弧を描くボリュームがずれながら折り重なる構成としている。 純白の格子状のカーテンウォールが動きのあるファサードに規則正しいリズムを与え、建築材料についてはステンレスの特殊加工を施した部材を各所に用いた。カーテンウォールは、光の反射を考慮して決定した断面形状のステンレスサッシュを採用。 このプロジェクトが銀座柳通りの街角に新たな表情を与える事で、街並みに深みを与えられる事を願っている。

銀座二丁目安田ビル

  • 地域:東京都中央区
  • 延床面積:723.98m2
  • 竣工:2019年10月
  • 建物用途:物販店舗
  • 構造:鉄骨造
  • 規模:地上5階

インテリアデザイン:NIWAKA